スポンジからの進化

HSP気質です。片頭痛もってます。コーヒーと本とおでかけと。日々想ったことを綴ります。

【HSPの悩みはいつも尽きません・前編】仕事を辞めました!

今年の2月に10年間務めた仕事をやめました。

理由はもちろん一つじゃなくて、いろいろありました。

【これまでの復習】

去年の夏に、仕事に行けなくなってしまいました。会社側の理由が一つと、自分自身のミスが理由で一つ。ミスが起きてから夜なかなか眠れない日が続いたり、いざ会社に行こうとしたある日、化粧をしながら涙が止まらなくなってしまいました。旦那から「行かなくていいよ」と言ってもらえてその日は仕事を休んだんですが、きっと今までの働き方をしていたら、私はそのまま顔ぐちゃぐちゃにしても出勤していたと思う。旦那の一言があっても”仕事を休む”なんて絶対考えられないのに。”高熱があって出勤できない”とか、”嘔吐して外に出られない”とか物理的に外に出られなくなる理由がないと休めませんでした。実際おなかが痛くても頭が痛くても、出勤して仕事すれば気にならなくなって治っていましたしね。

そういう性格の中、身体は動くのに「仕事に行かない」という選択を生まれて初めてし、休んだその日から上司とも話し合い、休職することになりました。

【内科】→【心療内科】と様子を見ながら病院を変えました。たぶん、休職に入ってからの方が身体の調子は悪かったです。だって仕事してないんだもん(笑)最初は内科に行くことを薦められ、その後心療内科へ行くことになりました。病名は、皆さんが知っているような大変なものではなかったので、たぶん症状としては本当に大したことないんだと思います。

休職に入ってからはなるべく人とかかわらないように、と思って過ごしていたのと、本をたくさん読みました。季節も良かったので前回の投稿のように自然に触れられるところや美術館にも行ったりして、本当に有意義に過ごさせてもらいました。

その年の秋口くらいから、心身ともに私のことを最大限気づかってくれていた旦那も、本当にしんどそうな顔をして帰宅するようになりました。実際疲れていたんだけれども。休職する前、私も旦那も普通に働いていて、特に旦那は人数が少ない部署に配属になったこともあり、朝は7時過ぎに家を出て、帰ってくるのは早くて22時。日を跨ぐことも1度や2度ではなく、3食の食事が別々で、休みの日も家でパソコンに向かって仕事をしたり、休日出勤をしたり、という生活が続いておりました。それも私の気持ち的にしんどかった。新婚なのに、コロナで新婚旅行にも行けず、すれ違いの生活…おまけに私は仕事に行けなくなって、旦那も朝から晩まで仕事して、今までにない表情で帰宅する。休日も一日中寝ててベッドから起きてこない。「このままで私たちは大丈夫なんだろうか」と毎日考えていたけど、職場の人手不足を解消できる術はない。私が月1で電話している総務の担当者に「旦那が鬱になりそうで心配なんだけど」と、何度相談しようと思ったことか。(実際ぜんぜんできなかった。信頼できる身内にしかこれは話せなかった…)

ある日。いつも通り23時過ぎて旦那が帰ってくるなり、「ゆたんぽちゃん、もう実家に帰った方がいいかもしれない」と言いました。訳が分からなかったけど、とりあえず二人でで話し合いをして、私だけ地元に戻って療養することに。旦那はその時居た家に残って、異動願いを出す。ということになりました。そうと決まれば、とにかく早めに会社に伝えようと思い、2月で退職することになりました。「辞めたい」と言って2~3度引き止められていたので、この時私はけっこう”引き止められないように”と言い回しを工夫し、ようやく辞めることになりました。

今となっては、行けなくなった理由もそんなに大したことないのかもしれない。会社の人に対しても本当に警戒心むき出しで、とにかくあの場から逃げたかった。月に一度総務に報告するのも「あああまたその時がくる~…」と憂鬱になりました。「体調はどう?」「もうちょっとだね」「元気そうで良かったよ」という言葉を聞くのがつらくて、(だってしんどい状態を表に出したまま電話なんかしないもんね。最低限取り繕うよね。なんかずる休みしてる気分だったし。)あの報告作業はもうちょっと休職者にとって心が軽くなるような形式にならんもんかね。わかってるよ、会社に報告をしなきゃいけないなんてことは。ただ、少なくともそれが負担になってしまうことだってあるのだよということを理解した方がお互いにとってもっと良いものになるかもしれない。

 

<その後の話>

会社に居た時、”休職していること”を本当に近しい人にしか話しませんでした。お世話になった人はたくさんいて、会社の人たち大好きだったんだけど、「休職してるんです」って言えた人はほんと数人。だから私が理想としていた、退職の時「~~までで退職します。本当にお世話になってありがとうございました」って各所に挨拶して辞めたかったんだけど、出勤もしてなかったからそれが出来なかったのが心残り。私の事情をよく知る人から「辞めちゃったんだってね、って〇〇さんが心配してたよ。近くに来たら寄ってよ。ご飯食べいこうだって。」って話を聞いた時本当にちゃんと挨拶したかったなぁって思いました。退職時は、ほんとそんな余力はまったくなかったんだけど。

辞めて後悔はまったくしてないんだけど、会社に居た頃も今も、【自分のことは自分で守ってあげなきゃ】って思います。いろいろな本に書いてある、「会社は自分のことを守ってはくれないんだから」という言葉を本当に体感して、「このままじゃ私はダメになる」って思ったから、会社から逃げてきました。けど、会社を辞めても誰も守ってはくれないから、辞めても辞めなくても、同じことだなぁ~って今思います。

HSPさんは自分を可愛がってあげることや、自分を甘やかすことが本当に苦手だと思うので、自分自身もきちんと意識しないとできないなって思います。休職を経験してからは「いやいや!私出来てるよ!充分自分を甘やかしてるし」って思うことが増えたけど、実際そうでもない…というか、甘やかし方が根本的に違うのかもな~って思う瞬間があります。正解とか不正解とかじゃないんだけどね。けど本当に無意識に、(~のために、ーーしなきゃなぁ)って思考になってて、夢中になってる時ほど気づけないんだよねぇ…。。。それじゃだめだなって思います。自分がしたいから、する。そう思うことに罪を感じなくなるまであとどれくらいかかるんだろうか~。

 

中編の「【HSPの悩みはいつも尽きません・中編】引っ越ししましたー!」に続きますよぉ☺